2019.9.1 伐倒困難木に挑戦 掛り木の回転とくさびの力(定例活動)
活動日は曇天。夏場は涼しくなるので少しうれしいです。山中昼休みの気温は23℃。前回成功した掛り木の回転に加えて、くさびも利用して狭い隙間を狙って伐倒することに成功しました。
伐倒困難木に挑戦 掛り木の回転とくさびの力
いつもの様に駅前に集合して拠点に移動。機材の準備と今日の活動内容の確認。
あいにくの曇り空ですが、実は嬉しいんです。涼しくなりますからね。
入山口で準備体操をして山に入っていきます。途中には鹿の足跡がたくさんあります。前日の雨のせいか、鹿さんも滑ってますね。
「足跡の状態でいつ頃のものかだいたいわかるんですけど、雨が降るとわかりずらいんですよね」
と会員の渡辺さん。それでも「これは新しいですね」と見分けています。さすがハンターです。
少し行くと...
これは!
もしかして
・
・
なわけないですね(笑)
塔のてっぺんに小石がのっかっているのがわかりますか?
雨が降った時、ちょうど小石が雨除けになってその周りだけ削られたんでしょうね。
ちなみに上の写真はもぐら塚のようです。ラ〇ュタではありませんよ。
さらに行くと、クモが運動会中。
こっちでも、クルクル。
なにしているんでしょうね。
これは、威嚇行動であろうと言われていますがよくわかっていません。
そぉっとしておいてあげましょう。
そうこうしながら、休憩地点に到着。前回発見した倒れかけの木、まだ完全に倒れずに残っています。
ここでミッションが一つ。この場所に立てられている看板の修繕です。
前回、とりあえずという感じで紐で縛り付けておいた看板。しっかりと補強しておきます。
看板にはこんな文章が書かれています。
すみれの道の獣害対策
さらに上がって二回目の休憩地点。すみれの道の分岐地点です。
登ってきて左にすみれの道が分岐、まっすぐ登るとコナラの道に続きます。
すみれの道沿いには昔植栽した広葉樹がたくさんあります。たくさんあるのは良いのですが、予算のない時に行われたそうで、支柱が足りず獣害保護用の網が倒れてしまっているものもたあります。
これを補修しながら進みます。
倒れて下草に埋もれているものを発見。まずはこれを直しましょう。
ちょっと先にもう一つ。2班に分かれることにしました。
「ついでにもうひとつやっとくか!」と前田事務長。
もう一つ片づけてから、2班合流です。それにしても、古い支柱...
鹿が必至に中の新芽を食べようとしたのか、はたまた猪が激突したのか。大きく曲がっています。
すみれの道にはこんな植栽樹がたくさんあります。これを大切に育てて、針葉樹の人工林を針葉広葉混合林という、より自然に近い形に誘導していくのが我々の仕事です。
そして、今回の間伐エリアに向かうわけですが...前回補修した道、丸太の際がなにかもこもことしています。きれいに踏み固めたはずなんですけど。
おそらく、猪が掘り返した跡でしょう。ミミズを探っていたのだと思います。
伐倒困難木に挑戦
さて、間伐です。エリアは前回とほぼ同じ。目印を探して斜面を登っていくと...
ありました。
太さは大したことないですが、周囲に木が密生していて、倒せる方向が見つかりません。重機や動力付きの装備を持ち込めない私たちにとって、周囲の木や枝に引っかかって倒れずに止まってしまうとその後の作業が非常に骨の折れるものになります。
伐倒方向決定! しかし、かなり狭い方向です。
成功しました。非プロの集団にしてはなかなかやると思いませんか?(自画自賛)
そして二本目も倒してお昼休憩。
お昼の出会い
こんな虫に出会いました。
さささーっと走り去るこのすがた。どこかで見たような...
虫もかわいらしく見えてきますね。
そんなことして遊んでたら午後の活動開始です。
くさびの力
午前中手際よく2本倒して調子づいたのか、午後はいつにないペースで合計6本倒しました。
でも、決して簡単な状況だったわけではなく、すべてシビアな伐倒方向のコントロールが必要な状況。
そこで活躍したのが、前回使ったツルとロープを使って木を回転させるように倒す技と、くさびです。
くさびを打ち込むことで、伐倒方向を微調整することができます。
そして見事伐倒。
くさびとツルの半切り(?)をコラボしたりしつつ、大きな掛り木もなく今日は合計6本伐倒することができました。
6本倒して満足気な今日のメンバー。
お疲れ様でした。