台風19号青梅上成木森林環境保全地域の被害状況(青梅上成木ふれあいの森調査)

観測史上最大級の台風19号。日本各地に大きな爪痕を残しました。ニュースでは続々と各地の被害状況が報告される中、ふれあいの森の前田事務長が青梅上成木森林環境保全地域の被害状況の調査に向かいました。

台風19号青梅上成木森林環境保全地域の被害状況

※当報告はボランティアの調査によるものです。全区域を網羅するものではありません。実際の被害状況は公的機関の発表をご参照ください。

10月12日の青梅市の降水量は384.5mm(気象庁:青梅市新町観測所)でした。上成木周辺は山ですので降水量はさらに多かったと思われます。

ちなみにこの日の近隣の降水量は、八王子:392.5mm、小河内ダム556mm、小沢(檜原村)602.5mmでした。

調査した区域は私たちの活動区域周辺です。

青梅上成木森林環境保全区域を重ねると下の様になります。

Google MAP より

被害状況報告

都道202号線

① 激流で洗堀・道路陥没4か所 ロープ等で立ち入り規制中 10月16日現在 軽自動車のみ通行可
② 山からの流出土砂は、落枝、落石等は路肩に寄せられている

常盤林道

① 水汲み場付近で道路亀裂幅拡大 覗き込むと亀裂箇所近くまで洗堀されている
② 沢、山から流れ出た土砂は路肩に寄せられており通行に問題なし

道路陥没の原因

 激流が川の中の大きな岩に当たることにより流れの方向が変わり、法面が洗堀され道路が陥没する。

法面洗堀の仕組み

 今回道路陥没個所には流れを変えるような大きな岩が確認された。
 ただし、岩があっても法面を護岸等がなされている箇所は洗堀されていない。

保全地域の状況

① 保全地域の作業道を巡回したが台風による倒木、作業道の損壊は1か所のみである。

被害状況写真

成木川落橋
都道202号線崩落 この様な個所が他に4か所ある
右側の沢から流れ出た土砂
沢をまたいでの倒木処理済み
リンドウ坂の落枝
4月に植樹したコナラ№1元気です
広葉樹の根激流に洗われきれいに
常盤林道亀裂幅拡大 覗き込むとコンクリート下は大きく浸食されていました
激流で浸食
ところどころ土砂が道端に寄せれれている
やまびこ道 小枝の落枝沢山あるも倒木は見当たらない
ツリーハウスを解体した丸太が見当たりません
沢を流れ下ったようです
時間の都合で未確認
いつも入山しているカラサワ口 全く異常なし
いつもは水の無い滝が勢い良く流れている
ミズナラの道 風で折れたようです
スミレの道のヒノキの倒木

以上ご報告いたします。


この度の台風19号による被害のお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心からお祈りしております。
青梅上成木ふれあいの森 一同


専用倉庫設置

同日、ふれあいの森専用の倉庫が設置されました。

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