2020.3.21 柚子園の整備と丸太搬出実験
快晴の空の下、自主活動として柚子園の整備を行いました。加えて「チームもったいない」にどの程度のものが提供できるか、丸太の搬出作業の実証実験も行いました。
柚子園の整備と丸太搬出実験
いつも通り駅前集合して拠点へ。資機材準備に取り掛かります。
と思いきや、
何か作業が始まっています。何をやっているのでしょう? と覗いてみると...
丸太を割っていますね。環境公社からいただいた杭です。今日の道補修で使うとのこと。
倉庫脇にたくさんありました。
ひと段落してミーティング。柚子担当のEさんから、本日の活動予定の確認と諸注意がありました。
資機材の準備中。事務長渾身の作。来年度植樹予定のネームプレートです。
車はそのままにして徒歩で出発です。
ゆず剪定と道補修
先月と同じ急斜面を登っていきます。
先月は肥料の袋を担いでいましたが、今回はそれがないので幾分楽です。
途中、獣の足跡を発見。
「カモシカ・・・かな?」
道補修班
ゆず畑手前で別れて道補修班は作業に入ります。
無数の崩れた階段を補修し、下山するころには立派な階段に生まれ変わっていました。
ゆず剪定班
一方、ゆず畑に向かった一隊は...
とりあえず休憩(笑)
斜面にはワラビが出てました。
まだ数えるほどしか出ていないので収穫には早いのですが、去年の5月ころはこんな感じに。
なんと、雑草のように見えるのは収穫せず伸び切ったワラビ。
タイミングが合えばたくさん収穫できそうです。
その時の様子はこちら
さて、ゆず剪定班も作業開始!
棘に気をつけながら徒長枝やふところ枝を切り落とし、絡み枝を整理していきます。
ゆず(に限らずですが)植物は日光を求めて枝を伸ばします。枝の途中からまっすぐ上に勢いよく伸びる枝を徒長枝と言います。
これを切り落として横に広がるように育てた方が、結果的に日光をたくさん受けられるようになり、収穫量が上がります。
上に伸びすぎると収穫の時に手が届きませんしね。
Nさんお手製の道具登場! 熊手(?)をモップの柄に取り付けたもの。これを使うと棘にやられずに剪定した枝を集めていくことができます。
一通り作業が落ち着いたので道補修班と合流してお昼休み。
いつもより距離を置いて昼食。新型コロナウイルス対策です。
ゆず畑の奥の方に薄紫の花が見えました。
近づいてみると...
おしべが5本。ミツバツツジのようですね。
間伐丸太搬出実験
午後は、ゆずの剪定と道補修の残りを行いつつ丸太の搬出実験です。「チームもったいない」の関係ですね。
「チームもったいない」は東京都環境局の取り組みです。
「チームもったいない」とは、
幅広く様々な場面で一般消費者に対し、「もったいない」の意識を伝え、行動変容のきっかけをつくる活動に取り組む企業やNGO等の団体、個人の方々にご参加いただき、食品ロスやレジ袋の削減、省エネなどの取組や行動を通じて、個人の消費行動変えていくことを目的とした緩やかな枠組み
とのことです。 チームもったいない | 東京都環境局
以前切らせていただいた3.6mの杉丸太をサンプルにして、まずは滑車を使って引きずり降ろしてみます。
ロープを結束。よーいスタート!(↓youtubeにリンクします)
実際の活動エリアではかなり狭いところを通さねばならなくなります。間便な方法として「滑車で引きつつ後方から方向をコントロール」でやってみましたが、案外、方向は定まらないものです。
「ならば」ということで、
ロープと滑車で方向を誘導。前方から引きながらスピードをコントロール。
(↓youtubeにリンクします)
まあまあ方向はコントロールできますが、いまいち不安定な感じ。
それならばということで、第三試行目。
ロープをぴんと張り、丸太の頭(進行方向)を浮かせるようにけん引しつつ滑車でロープに連結。丸太の前後で方向とスピードをコントロール。
これでどうだ!(↓youtubeにリンクします)
無事到着。下り坂はこの方法でいけそうです。もう少しロープの展張要領を研究して実戦投入です。
水平移動する場合は丸太の後ろも滑車でぶら下げれば楽に運べそうです。後日検証したいと思います。
私たちも含めてごく普通の森林ボランティア団体って重機や大掛かりな設備を持っていません。
環境保全として間伐はできるけども、里まで搬出することができないので倒した木は放置するしかありません。せいぜい、道を作る材料にするかハイキングコースにベンチを作るか。
間伐材も資源です。朽ちるだけの資源。もったいないと思いますよね。
手作業での搬出方法。もっと良い方法をご存じの方いらっしゃいましたらぜひアドバイスをください。
下山
そして下山。徒歩で拠点まで戻ります。
途中にあった桜の木。何輪か花が開いていました。朝は咲いてなかったんですけどね。これからきれいな花を咲かしてくれることでしょう。
今年度の活動はこれにてすべて終了。大きな事故もなく無事1年終われたことに感謝です。
次回は新しいメンバーが増えるとか。期待しつつ、
「本年度もお疲れさまでしたー!!」