2020.6.7 緊急事態宣言解除後の初活動(定例)
緊急事態宣言解除後の初活動
3月21日の柚子園の整備以来、緊急事態宣言の発表と東京都の自粛要請を受けて、ふれあいの森も活動を休止していました。
今日は解除後初の活動日です。年度初めに予定されていた安全祈願と延び延びになっていた広葉樹の植樹を行いました。
集合&ミーティング
現場を仕切るのは、今年度から間伐部会長に就任されたWさん。部会長として初仕事ですね。
写真右側一番手前にいらっしゃるのは体験参加の方。山歩きがご趣味とのこと。
間伐部会長の右にいらっしゃるのは昨秋から入会のⅠさん。保全地域に入るのは初めてです。
さらに植樹と聞いて駆けつけてくれた女性会員2人。
今日はいつにも増して安全第一でいきましょう!
そして、これ。
4月に植樹予定だった苗木たち。事務長宅に居候させていただいてました。大分大きくなっちゃったかな。
この苗木10本を植樹するのが今日のメインミッションです。
放置された杉や檜の人工林は生態系が偏り、生物の多様性が失われ弱っていきます。そのような針葉樹林を針葉広葉混合林に誘導していくのが我々の使命です。
間伐をして地面に光を入れ、下層植生を増やし、広葉樹を植えていく。
そんな活動をしています。
入山
今回は新兵器。GPSロガーを導入してみました。
その日の活動の軌跡が一目瞭然。ちなみに今回はこのようなルートで行動しました。
細い道が常盤林道です。といってもどこにあるのやらわかりにくいですね。広域を眺めてみると...
このような位置にあります。我々の使っている入山口は、通称「カラサワ口」。
北緯35度50分33秒、東経139度10分35秒付近にあります。標高は526m。
カラサワ口で準備体操と資器材の分担をして入山です。
入山してしばらくは比較的緩やかな通称「アジサイの道」
盛大なお出迎えがありました。
ひらひらときれいですね。よく見ると蛾ですけど。
道周辺には、ヤマアジサイや、
コアジサイが、
咲いていました。いつの間にやら梅雨入り前なんですね。
なだらかな(といっても、山道なりの勾配はあります)アジサイの道を右に折れると通称「リンドウ坂」。
勾配は急になり、低木の間を抜けていきます。その出口あたりに、ありました! 例の看板。
この日に補修したものですが、倒れることなくしっかりと保たれています。
紐も大丈夫。まだ劣化した様子はありません。
作業開始
植樹
この看板の先は、数年前に間伐してできた広場になっています。通称「看板エリア」
小休止をしてから安全祈願。昨年度無事に活動できたことに感謝しつつ、今年度の安全を祈願しました。
そして、このエリアに植樹をしていきます。
まずは、土を掘ります。山側からの土砂や水の流れで苗が倒れてしまわないように、切り株等の谷側を狙います。
苗を入れたら、根鉢と地面の隙間がなくなるようにしっかりと踏みます。
苗が安定したら支柱を立てます。
倒れないように、動物に倒されないように、トントンと打ち付けて...
リングをつけて補強。
金網を巻き付けて...
最後に名札を付けたら完成です。
こんな感じになりました。
どんどん作業は進みます。
この辺、たくさん植樹してあるのがわかるでしょうか?
去年植樹した木も元気に育っています。
数年後にはたくさんの花と、たくさんの実と、豊かな森が戻ってきてくれることでしょう。
そしてミズナラの道を上り、最後の一本。
間伐でできた木々の隙間から日の光が差し込んでいます。日の当たる部分だけ地面の緑が豊かになっているのがわかるでしょうか。
「大きく育て」と願いを込めてミズナラを植えました。
ここの森、写真で見ると動物がたくさんいそうに見えるかもしれませんが、鹿と猪と虫くらいしかいません。鳥もほとんど見かけません。
鳥や小動物がえさにするようなものがないんです。
実をつける木が増えてくると違ってくるかもしれませんね。
本日最大のミッションを終えて休憩。
現在地はこの辺です。
標高690mくらい。気温18℃。快適~。
こんなところにイロハモミジ?
間伐
午後は間伐です。
一本目
今回の作業エリアはこんな状態。
細い木が密生していますね。伐倒方向の選択に神経を使います。
ロープ上げ一番手は秋に入会したばかりのⅠさん。簡単そうに見えてなかなか難しいこの技術。次は間伐部会長のお手本。
ビュン、ビュンと上がっていきますが、これ以上上がりません。反対側に枝が出て引っかかっているようです。
仕方ないのでこの高さであきらめて、受け口を作ります。
体験参加のSさん。今日が初めてですがいきなり鉈を持たされ、エイヤっと。
指導する声に熱が入ってますが、初めてだもの、無理ですって(笑)
続いて間伐部会長のお手本。
追い口入れたら伐倒。
少し架かりましたが、狙った方向に倒せました。
やや、ツルが太かったかな?
二本目
二本目も伐倒方向がなかなか見つからず。
結果...
がっつりと架かってしまいました。枝同士が深く絡んでいます。どちらの方向に倒してもこうなることはわかっていたので想定内です。
残ったツルに切り込みを入れます。
こうすることで木が倒れる時に回転する力を与え架かった枝を外すことができます。
再度挑戦。
少しずつ枝を外しながら進み...(この後私もロープ引きに加わったので動画が撮れませんでした)
ズドーーン。
倒すことができました。
切り口はこのようになっていました。
間伐部会長によると、
片側のツルを切ることで木に回転力が働いて枝を外しながら倒れてくれるとのこと。後日、図に書いて説明していただけました。
一通り終わって、全員で記念写真。女性2人は午前中で山を下りています。
お疲れさまでした。
ではでは、今年度もよろしくお願いいたします!