2020.8.2 獣害対策と急斜面での間伐作業(定例)
梅雨明け後の初活動。真夏の天気と思いきや、山の中はとっても涼しかったです。
獣害対策と急斜面での間伐作業
ミーティングにて
いつも通り8時半に集合。拠点まで移動。
今日は植樹した広葉樹の獣害対策と間伐と自然観察です。いつもより参加人数は少なめ。
間伐道具1セットと掛矢(木のハンマー)と支柱、リングを持っていきます。
なぜ、木のハンマーを掛矢(かけや)というのか不思議ですよね。
木のくさびのことを昔は木矢(もくや)と言っていました。それを打ち掛ける(打ち込む)ための道具として使っていたため掛矢(かけや)と言われたというのが通説の様です。
ミーティング中。
今日は人数はすくないものの、私以外ベテランさんばかり。一番奥の急斜面にチャレンジするようです。
自然観察班は別行動で林道を散策しながら現地へ向かいます。
入山口に向かう途中のイワタバコ群生地。咲いていました!
ちょっと元気がなさそうです。見ごろはおそらく1週間前くらいだったんでしょうね。
イワタバコは葉っぱがタバコの葉に似ていることからそう言われています。地方によっては絶滅危惧種に指定されていたり、保護の対象になっていたりします。
見つけたらそーっとしておいてあげてください。
入山
いつもの入山口で準備体操。一気にリンドウ坂の休憩地点まで上がります。自粛期間のせいで体力の低下を心配する声がちらほら。
ちなみに今回の活動経路はこの通り。
帰路はGPSの不調により記録されていません。ご了承ください。
保全看板過ぎて、スミレ道の分岐あたりで小休止。
おっ! 会長さんの荷物の横にあるのは...
ブルーベリー!
いつもお世話になっている中島さんから頂いたそうで。つやつやしていておいしそうですね。
手に取って、パクリ。
みずみずしくて、甘酸っぱい、自然の味です。水分補給も美味しく。
中島さん家のブルーベリーを食べたい方は、ぜひ体験参加を。お待ちしています(笑)
獣害対策
一休み後、スミレ道周辺に植樹した木々のチェックをしながら獣害対策網等の保全作業をしていきます。
作業場所はこのあたり。
スミレ道分岐部から少し奥に入ったところです。
植栽木(一部です)
作業風景
枯れてしまったものや、網を突き破って成長しているものなどいろいろあります。
枯れた木は仕方ないので、網と支柱を集めておいて材料は再利用します。網を突き破っている木は、網が成長の邪魔にならないようにしてやらねばならないのですが...
何をやっているのかと手元を見ると...
マルチツールですね。資器材を担いで斜面を上がらなければならない私たちにとって、装備は厳選する必要があります。
マルチツール、便利かも。
一通り終わったら分岐部まで戻ってミズナラの道へ。
道しるべで羽化してくれたセミ(^^)
急斜面での間伐作業
ひーひー言いながらずんずん進んで、現場到着。
現場はこんな感じです。
奥は広葉樹の雑木林。人工林との境目です。
テープが巻いてある対象木が何本か見えます。が、この急斜面、なかなか手が出せなかったというのも納得。
ベテランぞろいと言っても、人数は5人。細めの木を選んで伐倒していきます。
おっと、掛かり木。いえいえ、想定内です。ロープを掛けて引き倒しました。
広葉樹林のそばだと、こんなツタが横に伸びていたりします。斜めに伸びた広葉樹が伐倒方向を邪魔してくれたり。
枝打ちしていない木がほとんどで、ロープを上げるのに難渋したり。
加えてこの斜面。体感的には崖です。
地面が柔らかいので、足を滑らすと、崖に張り付いたままもむなしく滑っていくという経験を始めてしました。
けが人は一人もいませんでしたのでご心配なく。
何とか4本伐倒したところで、昼休憩です。
広場まで戻って昼食。
ここは昔、間伐して作った場所なのですが、下草が少ないですね。結構明るく見えるのですが、まだまだ地面までは日が差し込んでいないということになります。
その広場で見つけたものです。
かつて間伐して朽ちた木からヒノキの芽が出ていました。
これは木が芽吹いたのではなく、朽ちた木を苗床にして、どこかからか飛んできたヒノキの種が芽を出したんです。
自然のエネルギーは循環しているんですね。
そして、今日の間伐班の5人。
さてさて、午後の作業に入ります。
久しぶりの活動かつ急斜面の作業ということで、皆さんの体力を考えて、午後は太めの対象木を一本だけ。
これが、枝打ちされてなくてロープがあげられなかったり、枝が追い口側に集中していたため重心が偏り、追い口の鋸が入らなくなったり、足場が悪かったりと、かなりの強敵でした。
ご覧の通り、ほぼ崖です(^^;
作業を終えて、へとへとになりながら下山。
急斜面での作業を終えて、ほっと一息。
「明日、全身筋肉痛だなぁ(笑)」なんて、誰かが言っていました。
おまけ
今回、枝打ちのしていない対象木にロープを掛けるために、カラビナをロープに結んで投げるという技を使いました。
ただ、人の手だといまいち飛距離が伸びず。
そういえばこんなものありましたっけ。
古代ギリシア人(笑)
棒の先にベルトを付けて爆弾を遠くに飛ばす道具です。スタッフスリングというらしい。棒なら現地で拾えばいいので、ベルトだけ持ち歩けばよし。
これなら使えるんじゃないかということで...。
むほ~、気持ちいい~~(笑) 近所の神社の境内を勝手にお借りしてます。
飛びますねー、これなら使えそう。
事務長に報告したら、「枝の間を抜ける技量を鍛錬、向上せよ」とのご指示が。
練習しときます。私を見かけても通報しないでくださいね(笑)