2020.11.8 きこりの伐倒術!?(定例)
今回の定例活動も少人数での開催。活動エリア最奥の急斜面へ向かいました。
きこりの伐倒術!?
皆さんはいつも通り駅前に集合して拠点に移動。私は一足先に自転車で拠点に向かい一休み。
最近、青梅市内で熊の目撃情報が頻回にあります。まさかと思いますが、個人装備に熊スプレーを追加しました。
使わないで済むのが一番ですけどね。
熊の目撃情報が増えた裏には、里山に人の手が入らなくなり、熊の生息地域が人家に近づいた結果、熊が人慣れするようになり、人間を怖がらなくなったという理由もあります。
昔から言われてきた野生動物と人間の共存というテーマも、改めて考えなおさなきゃいけない時代になっています。
皆さん集まったところで、資器材を準備し、入山口へ向かいました。
入山
準備体操をしてから山を登ります。
今回の作業経路はこの通り。
前回と同じ行程です。植樹した木々を直してから最奥に向かいます。
アジサイの道ですが、よく見ると真ん中にタイヤの跡。バイクでしょうか? 何をしていたんでしょうね。
こちらは鹿の足跡。こんな急斜面を下りてきたんですね!
去年と比べると、アジサイの道の山側が少し削られています。去年の台風の影響がまだ残っているんです。
近づいてみると...
根の部分がざっくりとえぐられています。なんとなく、谷へ倒れていきそうでちょっと怖いですね。
斜面に生える針葉樹は、谷側に根を大きく張り出し自分を支える性質があると言われています。つっかえ棒みたいな形ですね。つっかえ棒がなくなったこの木。
確かにちょっと怖いかもしれません。
そして...
森をドローンで上空から撮影...ではありません。コケの群生です。小さな森がここにもできていました。
移植作業
植樹エリアに到着。
やはり、風も吹けば雨も降る。鹿や猪の体当たりもあったかも。防護柵が倒れそうなものがいくつか。
柵の中の木はまだ小さいのですが、これが大きく育っていったらちょっとせまっ苦しくなりますね。せっかく育てたのに間伐しなきゃなんて事態は避けたいものです。
それならばということで...
「そこにあるやつを...」
「そっちに植え替えようや」
と移植することになりました。
移植先に穴を掘りつつ、移植する木の網を外して、根を痛めないように掘り起こして、移植してから...
支柱と網の取り付け。
誰が指示したわけでもなく、自然と始まるチームプレー。これが、「ふれあいの森」流です。
移植完了!
ここにあったものが、
こちらに引っ越しました。
こちらはイロハモミジ。
葉っぱは元気そうですが、秋になっても根が広がってません。スポっと抜けました。丈もあまり伸びていないですね。
もっと元気に育つ場所へお引越し。
ススキが茂っていたので、周りだけ刈っておきました。
すっかり秋ですね~
ミズナラの道の落とし物
移植作業を終え、ミズナラの道を登っていきます。人工林と雑木林の境目です。
見回すとこんな感じです。
あ、何か見つけましたか?
こんな落とし物もありました。
そして、ずんずん登っていきます。
山の空気が伝わるといいのですが...
マルベニ看板の広場に到着。休憩がてらお昼になりました。
間伐
昼食後は広場からもう少し奥に入って、間伐です。
一本目
細いですね。
「きこりの伐倒術を見せてやる!」とロープなしで伐倒に挑戦。周りは広葉樹の枝が斜めに張り出していますが、大丈夫でしょうか?
何とか伐倒完了。
二本目
幹がこんな二股になっています。この股がほかの木の幹にを咥えこむとちょっと大変なことになりますが...
「木こりの伐倒術!」
...マジですか!?
慎重に伐倒方向を決めて、針の穴を通すような受け口、追い口切り。
架かるのを前提に倒し、かかってからツルの片側を切り、木を回転させて倒すという作戦です。
そして...
架かりました。が、想定内です。ツルの片側を切って、ここから木を回転させ枝を外し...外れません(汗)
幹は計算通りの場所を通っているのですが、枝が思った以上に強いようです。
さてどうするか。
ロープを掛けて引き倒しました。
3本目
果敢にも、再々度ロープなし。
あら~...枝を叩き落しながら倒れてくれる予定だったのですが、倒れるスピードが足りなかったようですね。
ロープを掛けてチョチョイっと煽れば...
伐倒完了。
さて、まとめて玉切り。片づけて帰りましょ。
ということで今日の参加メンバー。
お疲れさまでした!
帰り道にて
ところで、これですが...
帰る途中のミズナラの道です。地面に生えているのは、ミズナラの幼木たち。
こんなに茂ってます。午前中の植樹活動を思い出して、笑ってしまいました。
この際、どんぐり集めてきてばらまくってのもありなのかな(笑)
でも、なぜ、ここだけ鹿に食べられないんでしょうね。