2022.12.17 ゆず収穫その2
今年最後の定例活動は、前回に引き続き柚子の収穫です。天気は曇り、気温7~8℃の寒い中、前回の採り残しを一つ残らず収穫する意気込みで出発しましたが...
ゆず収穫その2
新兵器お披露目
今日はいつもの里仁会館前に集合です。集まり次第、柚子収穫用の機材を用意。
確か、一つだけ滑らかに動かない高枝切りばさみがあったはず。
大丈夫そうですね。
と、傍らに置いてあるこいつ。薙刀ですか?
ミーティングの最中にこっそり準備をして...
お披露目。
高枝切りノコギリです。
保全地域の枝打ち用に買っていただきました。柚子の剪定にも使えますね。
5mの長尺で写真に入りきらないのですが、皆さんの視線の方向を見ていただけると長さがわかります。
今日は会員11名、体験参加2名の総勢13名。一人20個のゆずを持って帰るにしても260個は収穫しなければなりません。
さてさてどうなりますか...
準備体操は念入りに。寒いと怪我が増えますからね。
成木にバナナ!?
さて、しゅっぱ~つ!!
おや、こんなところにトラックが。
わらわらと取り囲むメンバーたち。お仕事中のお兄さん捕まえて何か話してますが...
今日のお仕事はバナナの木の伐採とのこと。...って、成木にバナナ?
トラックの向こうにトロピカルな葉っぱが見えますかね。
川を覗くと葉っぱを集めているお兄さんが。
確かにバナナの木ですね。
ここは東京でも飯能との境目あたり。冬場はかなり寒くなります。
そんなところでもバナナの木は育つんですね。さすがに実がなっているのは見たことありませんけど。
実はこの「バナナの木」という表現は間違いなんです。
太い幹の高いところに実がなっているから「木」だと思いますよね。ところが、幹のように見える部分は茎...でもなくて、偽茎と呼ばれ、葉が重なり合って茎のようになった部分なんです。
植物学的には、ショウガの遠縁にあたります。
だから、バナナは木じゃなくて草。ということは、バナナは果物ではなくて野菜ということです。
冬場に0℃以下になる環境には適さない植物なので、こんなに大きな木...もとい、草になるのは珍しいです。
お兄さんとお別れして少し行くと、ご存じ白糸の滝。
水量はまぁまぁ。
水はとてもきれいに澄んでいました。
ゆず山入り口のお宅にご挨拶して、山に入っていきます。
ナンテンの実が赤くなっています。
さて、これは何でしょう?
これは蝋梅(ロウバイ)の実です。真ん中は弾けた後の殻がついてます。
蝋梅は梅という名がついていますが、実は梅の仲間ではなく、クスノキの仲間です。梅はバラの仲間なので、いわば他人の空似みたいなものです。
ちなみにロウバイ(=蝋梅)という名の由来は、陰暦の12月、朧月(ろうげつ)に咲くためとか、透き通るような花が蝋細工のように見えるからとか諸説あります。
えっちらおっちらと山を登ります。
最初は緩やかな斜面ですが、見る間に急になり...
「ひーはー・・・」
と、休憩中。
ゆず畑までもう少し、ガンバレ!
収穫開始!
ゆず山に到着して少しの休憩の後、簡単なミーティングをして収穫開始!
「実を残しておくと来年の実付きに影響するので、全部採るつもりで頑張ってください!」
ひたすら採りまくり。
今年は去年のような収穫前の台風がなかったので、棘が刺さってしまうゆずも少なく、なかなかの良品ぞろいです。
1時間ほどやって小休止。
そういえば、3名ほど足りませんね。もしかして、遭難!?
...こちらにいました。
蕎麦屋の若旦那改め梯子職人のF氏
西側の杉林で剪定用の梯子を作っていました。前回に引き続き、蕎麦屋の若旦那 Fさん大活躍。
入山口のお宅にお願いして竹を二本いただいてます。
踏ざん(登る時踏む部分)は事務長の手作り。間隔を合わせて番線で縛っていきます。
作業は順調のようです。
ゆず畑の方からは「休憩終了~!」と声が聞こえました。
まだまだ柚子はたくさんなっています。採りきれるかな?
それ、採りまくれ! 収穫再開!!
30分ほどして杉林の方に目をやると...
梯子完成したようです。
ゆず畑に持ってきて使用感を確認。
「最高!」だそうです。ちょっと踏ざんが曲がっているところもありますがご愛敬。実用性に問題ありません!
蕎麦屋の若旦那改め、梯子職人のFさん。
若旦那襲名の様子はこちら
梯子はゆず畑に置いておくことになりました。さすがに毎回持ち運ぶのは大変ですから。
そうこうしているうちに、午前の部は終了。ゆずもかなり収穫できました。
お昼休憩~!
下山
お昼食べ終わって午後の部スタート。
下山するときに柚子が持ちきれなくなると困るので、収穫した柚子を一部拠点までおろします。
残った人は収穫作業を継続。
先発隊が柚子を降ろしてゆず畑に戻ると、さらにゆずが増えて山のようになっていました。
これ以上収穫しても持ちきれないだろうということで、下山の準備です。
背負子3籠とそれぞれのリュックに詰め込むのですが、まだまだ残る。収穫袋も使い、ポケットにも詰め込んで、上着の中にも入れてようやく全部運べそうです。
拠点前に次々と積み上げられる柚子。
すごい量です。一人20個として13人だから260個...なんてとんでもない。一人100個は持ち帰れるのではないかな?
まずは傷がなく大きいものを人数分に分けて、次に傷がついてても大きいものを分けて...とやっていきましたが、一人分が持ちきれないほどの量に。最終的には、残った山から「好きなだけ持ってけ~!」となりました。
来年の目標は...?
これが今年最後の活動です。会長から今年の総括と来年へ向けての思いと締めの言葉を。
「よーっ。パンパンパン、パンパンパン、パン」
3・3・1の「西多摩締め」、または「七つ締め」と言われる締め方です。
今年も無事終わりました。来年もよろしくお願いいたします。
それぞれ持ち帰ったたくさんの柚子。
色々な知り合いにお配りし、老人施設でゆず湯に使ってもらうなど、活用していただくことができたそうです。山の活動に関心を持っていただくためにも大きな効果につながったと手応えを感じました。
そして、今年最後のふれあいの森恒例忘れ物は、Kさんの眼鏡とYさんの上着でした。