2020.9.4 ふれあいの森流牽引伐倒
コロナ感染対策として1か月の活動休止の後、再開した9月4日。今日は環境保全地域での間伐です。
今回、レポーター(私)不在での活動でしたので、写真中心でお送りします。
ふれあいの森流牽引伐倒
集合&ミーティング
集合は、拠点として利用させていただいている里仁会館。
間伐部会長の指示に従い、必要な機材をチェックしながら揃えます。
必要なのは間伐道具一式。忘れ物のないように!
一通りそろえたらミーティング。
今日の作業の内容と、安全管理について間伐部会長より話がありました。
車に分乗したら、保全地域へ出発!
入山
ここはいつも入山口として利用している通称「からさわ口」です。
写真左側には沢があるのですが、雨が降らないと水が流れません。「空(から)の」沢か「枯れた」沢ということで、からさわと呼ばれるようになったのだと思います。
それにしても最近は流れている時が少なくなったようで、これも山が弱っているせいでしょうか。
ここは沢。なぜ川と言わないかわかりますか?
海にそそぐ水の流れを「川」と言います。その中でも、山を起点にして山の中で終わる部分を「沢」と言います。
つまり、「沢」は「川」の一部ですが、山の出口までで終わっている部分を指して言う時に「川」ではなく「沢」と呼ばれるわけです。
準備体操が終わったらあじさいの道を登っていきます。
この辺はまだなだらかなんですけど、少し行くと急斜面になります。休憩を挟みながら進むと、ここから保全地域です。
だいぶ看板も古びてきました。ふれあいの森結成当初からあるそうなので、そろそろ20年になるのでしょうか。
そろそろ新しい看板欲しいなぁ。東京都さん、よろしくお願いします!
作業開始!
さらに登って、現場到着。
作業道が通っていますが、かろうじて土留めで保っている状態。もっと整備してきちんと道を通したいのですが、なかなか人手が足りず。
体験参加大歓迎です。自然の中で癒されたい人、一緒に道を作りましょう。
一休みしたら、作業開始。
対象の木はテープが巻いてあります。伐倒方向を決めたら、ロープを上げつつ、滑車の設置。
ロープを上げているのはMさん。手慣れたものです。造園関係のお仕事をしているとか。
加えてすごいパワーで、一気にロープは目的の位置まで上がりました。
滑車を設置しつつロープ展張。動滑車を使用するのがふれあいの森標準です。
滑車間にロープが3本通ります。1動かすのに3の長さ引くことになるので、瞬間的に発生する力は3倍です。
ロープの折り返し部分。一見貧弱な滑車に見えますが、これで2トン以上のけん引力に耐えます。滑車よりもロープの方が弱いので、滑車が壊れて飛んでくるようなことはまずありません。
それも安全対策の一つ。
いつもはロープの展張と受け口切りが同時なのですが、今回は丁寧にロープの張り方を教えているので、これから受け口つくりです。
伐倒方向に直角に切り込みを入れて斜めに鉈で口を空けます。
写真でわかるでしょうか?
受け口開けているのは間伐部会長ですが、使っている鉈は関東鉈とか東型とか言われるタイプです。ちょっと珍しいですね。
関東鉈は刃渡りが短く幅広なので斧の代わりに使いやすい形になっています。ほかの皆さんが使っているのは腰鉈と言われるタイプで、刃渡りが長く幅が狭いタイプです。細かい作業や枝打ちがしやすい形になっています。
ロープの接続部。テンションがかかると抜けません。
一番下が引手になってます。上側の3本が対象木に向かうロープ。滑車で折り返して3本になっているということは、引手を3m引くと1m対象木が近づくことになります。その代わり、3倍の力になるというわけです。
追い口を入れてます。
そろそろOK?
「ピー」っと笛の合図とともに牽引開始。
ちょっとかかりましたが、想定内です。狙った位置に伐倒完了。
玉切り、枝払いして完了。
そんなこんなで、順調に作業は進みました。
今日もお疲れさまでした。
そして山は守られた...(笑)