2019.7.20 間伐・作業道補修
梅雨明け間近の7月20日、小雨の合間を縫って定例活動が行われました。今回は間伐に加えて道の補修です。
2019.7.20 間伐・作業道補修
皆さん忙しいらしく、参加者はやや少なめ。入山口で装備を点検しつつ準備体操。
いよいよ山に入ります。天気は何とか持ちそうですね。
入山口から続くアジサイの道で山の主にご対面。そういえばどこかで...
柚子畑でもお会いしましたっけ(笑)
柚子畑の時と微妙に色が違います。今日は普段着でしょうか?
主にご挨拶を済ませて、ずんずんと山を登っていきます。ところどころにこんな泡がついていました。
アワフキムシでしょうか?
梅雨時に林道などで見かける白い泡。おそらくアワフキムシの幼虫の仕業です。アワフキムシの幼虫は排泄物から石鹸のようなものを作り、自分を泡でくるみます。
これをヒントにお風呂が作れないか研究しているところもあるみたいですよ。 →ネイチャーテック研究会
アジサイの道を登っていくとこんな看板が見えてきます。
東京都が指定する保全地域は5種類あります。
- 自然環境保全地域
自然環境保全法(昭和47年法律第85号)第22条第1項の規定により環境大臣が指定する自然環境保全地域に準ずる地域で、その自然を保護することが必要な土地の区域。 - 森林環境保全地域
水源を涵養し、又は多様な動植物が生息し、若しくは生育する良好な自然を形成することができると認められる植林された森林の存する地域で、その自然を回復し、保護することが必要な土地の地域。 - 里山保全地域
雑木林、農地、湧水等が一体となって多様な動植物が生息し、又は生息する良好な自然を形成することができると認められる丘陵斜面地及びその周辺の平坦地からなる地域で、その自然を回復し、保護することが必要な土地の区域。 - 歴史環境保全地域
歴史的遺産と一体となった自然の存する地域で、その歴史的遺産と併せてその良好な自然を保護することが必要な土地の区域。 - 緑地保全地域
樹林地、水辺地等が単独で、又は一体となって自然を形成している市街地の近郊の地域で、その良好な自然を保護することが必要な土地の区域。
東京都保全地域|東京都環境局
ここ、青梅市上成木は東京都に50ある保全地域の一つであり、唯一の森林環境保全地域です。
行政(東京都)、NPO、ボランティア、企業が一体となって「東京グリーンシップアクション」という環境保全への取り組みもここで行われています。
8月10日には一般の方が参加できる「里山へGO!」のイベントが開催されます。今日はその時に通る道の整備も目的になっています。
「里山へGO!」は「里山を通して、人とつながっていく。東京でそんな体験ができる場所があることをもっと多くの方に知ってもらいたい。」と、東京都環境公社が行っている取り組みです。
「東京グリーンシップアクション」は企業向け、「里山へGO!」は一般の方向けなんですね。
8月10日はココ 青梅上成木森林環境保全地域 で開催されるのですが、すでに満員。興味ある方はまた来年にご期待ください。
詳細はこちら 青梅の夏!間伐で森を育てよう!| 里山へGO!
そして、ちょっと開けたエリアについて休憩。植栽したコナラを確認しに行きます。
鹿に食べられることもなく元気に育っています。
鹿さんも森の一員ではあるのですけども...
これは鹿に食べられたアジサイ。
そしてこれは、皮を食べられたリョウブの木。
鹿も生きるのに必死ですが、山が荒れてしまっては人間も生きていけません。
そしてここは、すでに人の手が入っている人工林。厳密には自然そのものではないんです。一言では言えない難しい問題があります。
コナラを確認しつつ、さらに登ります。
無風状態の山の中、湿度は100%。遠くに霧の壁が現れました。
沢に沿って霧が登ってきているようです。
そして、広場に到着。と言っても斜面ですけど。
現在地はこの辺、
関東ふれあいの道と常盤林道の間くらいですね。関東ふれあいの道は関東をぐるっと一周できるハイキングコース。通ったことある方も多いのではないでしょうか。実は途中にこんな広場があったんですね。
穴場かも。
全景はこんな感じです。
一休みの後、以前東京グリーンシップアクションで植栽したミズナラの金網の補修、間伐、広場のベンチの補修と道の補修を行いました。
金網の補修
間伐
ロープを上げて、受け口追い口入れた後、滑車とロープで引いて伐倒します。
道補修
今回は無風状態、湿度100%での作業となりました。少し動くだけで汗だく。
日ごろの安全管理、体調管理もあって特に問題なく終わりました。